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ホームヘルパーの基礎知識

ホームヘルパーに必要な資質

 ホームヘルパーをする上で最も大切な事は、相手の立場に立って物事を考えられるかという事です。介護する相手が何を必要としているのかを考えて行動する必要があるため、相手の身になって考えられないと逆に苦痛を与えてしまう危険性もあります。また、相手が何を望んでいるかを知るためにはコミュニケーション能力はもちろんの事、相手の様子をしっかり観察できる能力も必要です。一方的に会話を進めたり、相手の表面的な感情だけで相手の状態を判断しないようにしましょう。
 また、物事に対して臨機応変に対処できる能力も必要です。ひとくちに介護といっても、相手の性格や身体の状態によって対処方法はさまざまです。教科書どおりの決まった対応方法というものはなく、相手に応じて対応しなければなりません。また、同じ相手であってもその日によって気分や体調は刻々と変化していくことも考えなければなりません。どんなに仕事になれても、仕事をパターン化できないところがホームヘルパーの仕事の難しさといえます。

 ホームヘルパーは利用者の家族と同じ距離で仕事をするため、相手のプライバシーにも大きく関わります。そのためホームヘルパーには仕事上知り得た情報に対する守秘義務が発生するなど、様々な職業倫理規定があります。強い職業意識を持つ事ができなければ、ホームヘルパーの仕事は務まらないでしょう。


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